音楽の聴き方の古今歴史

1980年代

初めての一般向けデジタル音楽,CD(Compact Disc for Digital Audio)が登場。その当時標準的な音楽媒体であったLPレコードよりも,はるかに軽く小さく音楽を持ち運べるようになりました。
当初のプレーヤは据え置き型で,ポケットに入るような代物ではありませんでしたが,1984年には,SONYが,携帯できるCDプレーヤ,ディスクマンを発売し,デジタル音楽持ち運べる時代が到来したのです。
CDは,テープやレコードのように再生時に接触するものがないので,繰り返し再生による劣化(ノイズが増えたり,伸びたり)もありません。

1990年代前半

録音できる携帯デジタルプレーヤが登場。対応規格は,MD(ミニディスク)や,DAT(デジタル音声テープ)が登場。
また,1993年にデジタル音声圧縮技術のMPEG Audio(俗にMP3と読んでいるもの)が登場。CDと同等に聞こえる音質で,10分の1までに圧縮可能になった。

1990年代後半

カセットテープに変わり,MDが,一般的な録音媒体なってきた。
1998年,当時のサムスン電子子会社(現iriver)が,世界初の携帯型MP3プレーヤ「mpman」を発売。ここから,Diamond MM社やCreative社 などの海外コンピュータメーカが,次々とMP3形式対応のプレーヤを発売する。MP3プレーヤは,現在と同じぐらいの大きさだが,CD1枚分(10曲)程 度の容量だった。価格は,3~5万円程度で,CDプレーヤからするとかなり高価。さらにMP3を作成するには,作成ソフトが必要(付属の場合もある)で, 曲の取り込み転送に演奏時間以上の時間が掛かっていたため,特にMDとの差別化には至らなかった。
さらに日本メーカは,MP3に著作権管理機能がないことから,本格的な採用に至っておらず,著作権対応の新しいデジタル音楽形式を乱立させ始める。

2000年以降

2001年に,Apple社がIPodを 発表。本体の使いやすさ(日本語タイトルが表示できるとか)と,ITunesという音楽管理ソフト(パソコン上の音楽を自動的に管理する)が付属していた ことから一般の人でも扱えるようになった。翌年にWindowsでも使えるようになった。初代の機種で,5GB以上の容量があり,CD50枚程度の音楽を 収めることができた。2008年の最新機種では最大160GB(CD約3000枚分)である。現在世界でもっとも売れている携帯音楽プレーヤである。

現在では,SONY,東芝,松下などの日本メーカも含め,多くのメーカが出している。見た目だけでなく,音質,再生時間,音楽管理ソフトの作りなどでも差別化されている。価格比較サイトなどで販売中の製品を確認出来る。

また,2002年に携帯電話メーカのau(KDDI)が,着うたのサービスを始めてから,携帯電話でも音楽を再生できるのが一般的となった。携帯電話だけで,手軽に音楽をダウンロードし再生できることから,パソコンが苦手な場合でも扱いやすい。

また,容量増加にともない,動画を扱える機種が多くなってきた。また,最近では,テレビ(ワンセグ)が見られる物もある。インターネットやゲームが出来る物もあり,携帯電話,携帯ゲーム機などとの差別化が必要になってきた。
最終更新日時: 2013年 03月 30日(土曜日) 23:40