オフィス系SaaSとしてのGoogleドキュメント
皆さんは、SaaSという言葉を聞いたことがありますか? SaaS(Software as a Service:「サース」あるいは「サーズ」と発音されます)は、ソフトウェア利用の一形態で、ソフトウェアの機能をユーザがネットワークを経由して利用するものです。従来のソフトウェアは、ユーザのコンピュータにインストールして利用していましたが、SaaSで提供されるソフトウェアは、ソフトウェアベンダのサーバ上で稼動し、インターネットなどのネットワークを経由しウェブブラウザを介して利用します。<関連情報もあわせてどうぞ>
今回、ご紹介するGoogleドキュメントは、このSaaSの形態で提供されるオフィススイート(言い方をかえると、オフィス系SaaS)です。MS-Officeに代表されるこれまでのオフィススイートは、ソフトウェアパッケージを購入後、ユーザのPCにインストールして利用する形態をとっていましたが、Googleドキュメントは、ネット上の「どこか」にあるOfficeソフトを、ウェブブラウザ上で利用することができます。
Googleドキュメントとクラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングとは、インターネット上の「どこか」に存在するコンピューティングリソースを使って、ユーザーに情報サービスやアプリケーションサービスを提供するコンセプトです。利用者は、インターネットという雲(クラウド)の中にあるサービスの実体(リソースの所在や内部の構造など)を意識することなく利用することができます。Googleドキュメントは、世界中で非常に多くのユーザが利用するサービスですので、何百台ものコンピュータを接続した巨大なネットワークコンピュータによって運用されていると考えられますが、その実体は雲の中に隠蔽されて、ユーザから直接見ることはできません。まさに、クラウドコンピューティングの典型です。
このクラウドコンピューティングによってもたらされるアプリケーションサービスが、前出のSaaSということになりますが、SaaS以外にも、プラットフォームとしてのサーバ環境自体を提供するPaaS(Platform as a Service)など、その実現形態も多様化しています。
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Last modified: Saturday, 30 March 2013, 11:40 PM