1.1.1 RSSとは

RSSは、ウェブサイトの最新情報を見出しや要約としてまとめ、配信するためのフォーマットです。
RSSが広く使われるようになった最大の要因は、ブログの更新情報を要約して配信するのにRSSが使われたからでしょう。ブログ以外でも、最新ニュースをRSSで配信するニュース配信サイトや、番組情報をRSSで配信するテレビ局・ラジオ局のサイト、プレスリリースや新製品情報、各種案内等をヘッドライン情報として配信する企業や教育機関のサイト等、今日、RSSの活用事例も多くなっています。また、RSSは、音声ファイルを公開し配信するためのポッドキャスティングにも使われています。

1.1.2 RSSを利用するメリット

では、RSSを使うと、何が便利なのでしょうか?
普段、私たちは新しい情報を求めてニュースサイトやショッピングサイトなどをチェックしに行きます。しかしせっかくチェックしても新しい情報がなかったり、 すでに情報の賞味期限が切れていたり(例えばプレゼントに応募しようと思ったのにすでに終わっていたり)することがよくあります。またチェックするサイト が多いとそれだけで時間がかかってしまい効率がよくありません。

こういった悩みを解決してくれるのがRSSです。
RSSを使うといちいちサイトをチェックすることなく自動的に更新された情報を知らせてくれます。この知らせ方もさまざまな形態のものがあり、例えばメー ルをしながら更新された情報があるとポップアップで知らせてくれたり、デスクトップ上にテロップとして更新された情報が流れてきたりと、自分のネットスタイ ルに合わせた形で情報収集ができます。

つまりRSSを使うと・・・・

1)自分でチェックすることなく情報収集ができる
2)ネットスタイルに合った方法で情報を閲覧できる

ということになります。

1.1.3 RSSを利用するには

RSSを購読するには、フィードリーダーと呼ばれるソフトウェアを使います。フィードリーダーについては、次のブロックで詳しく説明します。

ところで、皆さんの中には、RSSを使っていろんな情報を配信したい、という方もいるでしょう。
RSSは、XMLという形式のテキストデータですので、自身のサイトの要約を決まった形式に従って記述し、サイト上にリンクすればOKです。(RSSを生成するソフトウェアもあります。)しかし、サイトを更新するたびにRSSを修正するのはたいへんです。そこで、ブログエンジンの登場です。
ブログに記事を投稿すると、その記事の要約がRSSなどのフォーマットで自動生成されますので、利用者は、もはやRSSを意識することはありません。
また、ブログエンジンによっては、音声データをアップロードするだけでPodcastによる番組配信ができるものもあります。
Last modified: Saturday, 30 March 2013, 11:40 PM